絹越フィラメント

ミモザのおうち、キンモクセイのおうち

普遍性の構築

［上白糖］食事に料理は当然で、商屋と船とこの大地と私はどこにでもいる。その姿は「あの子たち」であり「私」の象徴で。 形取られたこの身で少女の様に、変わらないやさしい笑みでいつもそこにある、そこにいる。それが私。私だった。 ---------------------------- 企画展「グルニエの人形たち」出展作品

伝統を紡ぐ

［和三盆］過去を現在を未来を紡ぐ、甘いだけでなく酸いも苦いもほろろも覘き。 その永きを、うつろう人の世さえも眺め続けたのだ。それが私、私こそである為に。 ---------------------------- 企画展「グルニエの人形たち」出展作品

零の間に揺蕩う

［氷砂糖］とけた。きえた。はじけた。うまれた。 星がぶつかり砕け散り、そして生まれる場所で私はいる。ここにいる。 つめたい、あつい、まぶしい、色が私の紛い物の目を灼く。 ああ、私はまだおちていく。私は私がわからない。 氷と欠片とその間に揺蕩う、私は何色？どうして私は「私」に成れない？ ---------------------------- 企画展「グルニエの人形たち」出展作品

流れと狭間に漂う

［液糖］溶ける、熔ける、融ける、とける。それはまるで私であるようで私でないような。 私の中に様々な私が混ざり、とけて、消えて、混ざる。言葉で形容できない感覚だ。 誘拐するその狭間で漂う、「私」は何処？今ここで息をする「私」は誰なんだろう？ ---------------------------- 企画展「グルニエの人形たち」出展作品

ワンプレート・タルト

甘く美味しく食べられたいの

ワンプレート・シチュー

温かくまろやかに食べて欲しいのさ

ワンプレート・パンケーキ

ほくりふわりと食べてちょうだい

ねむりのすみかにもゆる

あたたかなこの寝床で澄んだ空の目覚めを待つの

そこには君がいる

ガラスの底、そこには君がいる。 ガラスの向こう側、きっと君がいる。

黄色の鉱石

あさにふる

よいのあなたへ

サイダーチューン

春になるまで

ディアンドル・ディアンドル

食べ物とよくわからないいきもの

缶バッジになりました

星空アリス

あなたのいろは